kintoneをお使いの方なら一度はこんな機能あるかな?と思うこともあるかもしれません。
『kintoneの標準機能で年齢算出ってできるのかな?』
ということで今回は、標準機能で年齢算出を頑張ってみました。

年齢計算をシンプルに考えるとこんな計算式が成り立ちます。
生年月日=A
本日日付=B
年齢=C

計算その1:(B-A)/86400(※)=本日日付から生年月日の差分日数
計算その2:差分日数/365=C歳
※kintoneの1時間は、「3,600」秒として扱われますので、
1日を表すと3600(秒)×24(時間)で86400秒となります。

簡単にできそうですね!(^^)

1.kintoneの標準機能での年齢算出設定方法

まずはアプリ設定画面で必要なパーツを配置します。

今回使用するパーツは以下3つとなります。
・「日付」 = 生年月日を保有するパーツ(※表上「生年月日」です)
・「日付」 = 本日日付を保有するパーツ(※表上「本日日付」です)
・「計算」または「文字列(1行)」 = 年齢を自動計算、表示するパーツ(※表上「年齢」です)

2.各パーツの設定

次にそれぞれのパーツの設定を行います。

「日付(生年月日)」パーツの設定

◆フィールドコードを「生年月日」に設定します。(※後で使用します)

「日付(本日日付)」パーツの設定

◆フィールドコードを「本日日付」に設定します。(※後で使用します)

「計算(年齢)」パーツの設定

◆事前に設定したフィールドコードを使って、計算式を作ります。
本日日付から生年月日を引いた値を、「kintoneでの1日の秒数*1年の日数365日」で割ります。

分母の算出方法

①計算式に「本日日付」-「生年月日」を入力します。

②レコード登録画面で「生年月日」及び「本日日付」を入力し、「年齢」に表示された値をコピーします。

③②で算出した値(本日から生年月日の差分)を365日で割ります。

年齢計算
④③の計算式を計算フィールドに設定します。

◆小数点以下の桁数の設定を「0(桁)」にしてください。
◆お好みで単位記号で値の後ろに「歳」を入れてもいいですね。

3.動作確認

実際にレコードを登録し、年齢が自動算出されることを確認しましょう。
生年月日を入力し、
本日日付を入力すると、

年齢が表示されました!
標準機能で年齢を算出することができました。

4.標準機能年齢算出のデメリット

ただし、この標準機能年齢算出には、いくつかのデメリットがあります。
まず、一度登録したレコードの年齢は、自動的に更新はされません
本日日付も入力値として保有しているため、その値が変わらない=年齢も自動更新対象外となります。

また、うるう年の考慮をしていないため、うるう年が間に入ると徐々に算出結果がおかしくなります。

標準機能で年齢算出をしてみましたが、色々な問題が出てきましたね。

結論をいうと、kintoneの計算フィールドでは、「正確な」年齢の計算はできません。

そう。1年が365日で固定でないとダメなのです。。。(;’∀’)

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