先日、2020年度のIT導入補助金に関して、スケジュールが概要が公開されました。
今年度のIT導入補助金は、昨年のA類・B類に加え、新たに「C類」が加わりました。
昨年度との違いや、新たに追加された「C類」について、公開された要項を、要点等ピックアップし、簡単にまとめてみました。
※2020/5/5 交付スケジュールに変更があったため記事内を更新
※2020/5/15 公募締切スケジュールに変更があったため記事内を更新
スケジュール
交付申請期間:
2020年5月11日開始~2020年12月末(予定)7月10日(予定)
【申請終了】1次公募(臨時対応) | |
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締切日 | |
交付決定日 | |
事業実施期間 | 交付決定日以降~2020年9月30日(水)まで(予定) |
特別枠(C類型)1次公募 | |
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締切日 | 2020年5月11日(月)受付開始~2020年5月29日(金)17:00 |
交付決定日 | 2020年6月中(予定) |
事業実施期間 | 交付決定日以降~2020年12月末(予定) |
第2次公募 | |
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締切日 | 2020年5月11日(月)受付開始~2020年5月29日(金)17:00まで |
交付決定日 | 2020年6月中(予定) |
事業実施期間 | 交付決定日以降~2020年12月末(予定) |
第3次公募・特別枠(C類型)2次公募 | |
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締切日 | |
交付決定日 | |
事業実施期間 | 詳細は後日案内予定 |
第4次公募・特別枠(C類型)3次公募 | |
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締切日 | |
交付決定日 | |
事業実施期間 | 詳細は後日案内予定 |
第5次公募・特別枠(C類型)4次公募 | |
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締切日 | 2020年7月10日(金)17:00まで(予定) |
交付決定日 | 2020年8月以降 |
事業実施期間 | 詳細は後日案内予定 |
※2020/5/5 追記
- 以前まではA類B類C類共に1~4次公募まで公開されていましたが、C類が特別枠として現在1次公募のみ、5月11日~5月29日までと申請期間が大幅に短くなりました。
- 2次申請の申請予定日が6月中旬予定から5月11日受付開始に変更になりました
※2020/5/15 追記
- C類の4次公募までのスケジュールが発表されました。
- 当初の予定より全体の申請期間が7月10日までと大幅に短くなりました。
昨年度は第二回までしか公募がありませんでしたが、今年は第三回までと申請のチャンスが増えています!
上記は申請期間なので、この期間内にITの導入補助金事務所へ申請が必要です。
なので、そのようなシステムを適用するのか、予算などは、事前にITの導入支援事業者に相談し、申請内容を固めておく必要があります。
補助の対象になるもの
システム化が不十分な業務分野に導入されるソフトウェアや関連する付帯サービスなど、生産性向上に資するツールと、その導入費用が補助の対象となります。
- ● パッケージソフトの本体価格
- ● クラウドサービスの導入・初期費用
- ● クラウドサービスに於ける導入から1年分のサービス利用料・ライセンス・アカウント料金
- ● ミドルウェアのインストール費用
- ● ITツール導入に伴う教育・操作指導・事業計画に関わるコンサル費
- ● サポート保守費用
- ● WEBサーバー利用料(既存HPの日常的な更新、改修費用は対象外)
- ● ハードウェアのレンタル費用※C類型のみ
その中でも、主に以下の要件を満たしているサービスが対象です。
ITツールとして登録されているサービスが対象
ITツールとは、ITツール導入補助金支援事業者が、事前にIT導入補助金事務局に申請を出し、IT導入補助金として利用して良いと認められたサービスの事です。
IT導入補助金は、IT導入補助金支援事業者が登録している「ITツール」を選択し、IT導入補助金導入支援事業者と共に申請作業が必要です。
よって、導入を検討しているシステムサービスがITツールとして登録されていない場合は、IT導入補助金を活用することが出来ません。
弊社では、サイボウズの業務改善プラットフォーム「kintone」をITツールとして登録しているため、kintoneのライセンス費用・導入費用等でIT導入補助金が活用できます。
補助対象の金額
導入費用の1/2が補助され、30万円~450万円までが補助の対象となります。
例えば900万円のシステム導入費用の場合、450万円が補助金額です。
申請の種類(A,B,C類型って?)
今年度のIT導入補助金は、3つの種類に分かれます。
選択する型によって、申請基準や補助金額が異なります。
以下表とともに、A,B,C類型を解説します。
A類型
・補助金額:30万~150万円未満
・補助率:1/2
上記表の「大分類1:ソフトウェア(業務プロセス)」の①~⑥のうち、1つ以上の機能を有するソフトウェアであること
B類型
・補助金額:150万~450万円未満
・補助率:1/2
上記表の「大分類1:ソフトウェア(業務プロセス)」の①~⑥のうち、4つ以上の機能を有するソフトウェアであること
昨年はA類型は「業務プロセス1つ以上」+「ソフトウェア(オプション)」を含むもの。
B類型「業務プロセス4つ以上」+「ソフトウェア(オプション)」が対象でした。
対象範囲が少なくなったことにより、より申請のハードルが下がりました!
C類型-1
・補助金額:30万~450万円未満
・補助率:2/3
上記表の「大分類1:ソフトウェア(業務プロセス)」の①~⑥のうち、1つ以上の機能を有するソフトウェアであること
また、
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①顧客への商品供給を継続するために必要なIT投資
②遠隔でのサービス提供可能なビジネスモデルに転換するためのIT投資
③従業員がテレワークで業務を行う環境設備に必要なIT投資
—
のうち、①を満たす目的のための導入でないと認められません。
C類型-2
・補助金額:30万~450万円未満
・補助率:2/3 3/4 ※5/22変更
上記表の「大分類1:ソフトウェア(業務プロセス)」の①~⑥のうち、1つ以上の機能を有するソフトウェアであること
また、
—
①顧客への商品供給を継続するために必要なIT投資
②遠隔でのサービス提供可能なビジネスモデルに転換するためのIT投資
③従業員がテレワークで業務を行う環境設備に必要なIT投資
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のうち、②③のどちらかを満たす目的のための導入でないと認められません。
C類型の場合は、
・ハードウェアのレンタル費用
・2020年4月7日以降、2020年5月10日以前に契約・納品・支払いが行われ、交付申請までに導入支援事業者登録しているITツール
は補助の対象となります!!
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以上が2020年度のIT導入補助金の概要となります。
まもなく申請が開始されますが、開始と同時にスタートダッシュがきれるよう、まずは導入を行いたいシステムサービスを、ITツールとして登録している支援事業者を探し、相談することがIT導入補助金活用の第一歩です。