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見えないIT負債が、会社の成長を止める 

ノベルワークス

2026/09/08

見えないIT負債が、会社の成長を止める 

~古いITシステムを捨てられない企業が支払う5つの隠れたコスト~

障害が起きていない今日も、古いシステムは保守費・時間・機会・安全性を少しずつ奪っている。

「まだ動いている」が、判断を遅らせる

「故障していない」「業務は回っている」「入れ替える方が高い」。
古いITシステムを使い続ける理由として、どれももっともらしく聞こえます。

ところが、その判断が正しいかどうかは、請求書に表れる保守費だけでは分かりません。

社員が別システムへ同じ情報を入力する時間、データを照合する時間、仕様変更を諦めたことによる機会損失、担当者しか分からない運用、サポート切れ製品を抱えるリスク。
これらは毎月の費用明細には並ばなくても、企業の体力を確実に削っています。

古いITシステムが生む5つの隠れたコスト

経営判断で見るべきなのは「今、いくら払っているか」だけではありません。「使い続けることで、ほかに何を失っているか」まで含めて考える必要があります。

1  年々高くなる保守・延命コスト

古いシステムほど、維持の選択肢が減っていきます。

専用機器、旧バージョンのOS、希少な技術者、個別契約の保守など、代替が少ないものほど価格交渉が難しくなります。

小さな改修でも調査から始まり、当初は安かったシステムが、変更できない高コスト資産へ変わります。

見落とされるコスト:保守契約、延長サポート、旧機器、調査費、緊急対応費

2  セキュリティと事業停止のリスク

サポート終了は、脆弱性を直せない状態を意味します。

更新プログラムが提供されない製品や、構成を把握できないシステムでは、脆弱性が見つかっても迅速に対処できません。

事故が起きた場合の損失は復旧費だけでなく、業務停止、信用低下、取引先対応まで広がります。

見落とされるコスト:事故対応、停止損失、復旧、調査、顧客・取引先対応

現在の脅威環境

IPAの「情報セキュリティ10大脅威 2026」では、組織向けの1位がランサム攻撃、4位がシステムの脆弱性を悪用した攻撃。
古い環境を抱えることは、単なるIT部門の問題ではない。

請求書に載らないコストほど、組織を弱らせる

3  二重入力・照合作業による時間ロス

複数システムの間を、人がデータ連携していませんか。

顧客名、案件番号、金額、進捗などを別々の画面へ入力し、Excelに転記し、最後に数字が合うか確認する。

1回は数分でも、全社・年間で集計すると大きな人件費になります。さらに、転記ミスや更新漏れが再確認と修正を生みます。

見落とされるコスト:入力時間、照合時間、ミス修正、承認待ち、問い合わせ対応

4  変更の遅さが生む機会損失

市場や制度が変わっても、システムが変えられない。

項目を一つ増やすだけで見積もりと改修が必要になり、新サービスや新しい管理方法を諦める。

データをすぐ取り出せず、会議のたびに集計を待つ。この遅さは売上機会や意思決定の質に影響しますが、IT予算には現れにくいコストです。

見落とされがちな機会損失:開発待ち、集計待ち、施策の遅延、諦めた改善、意思決定の遅れ

5  属人化と将来の移行コスト

先送りするほど、移行は難しくなります。

仕様書がない、データ項目の意味を知る人が一人しかいない、退職した担当者の手順をそのまま守っている。時間が経つほど知識は失われ、データ量と周辺連携は増えます。

今日の先送りは、将来の移行費を積み上げる行為でもあります。

見落とされがちな隠れたリスク:引き継ぎ、障害調査、ベンダー依存、データ解読、移行難易度

TCOで見ると、景色が変わる

TCO(Total Cost of Ownership/総所有コスト)は導入費や保守費だけでなく、システムを保有・利用し続けるために発生する費用全体で判断する考え方です。

古いシステムの比較では、表に見える費用だけでなく業務とリスクの費用を加えることが重要です。

TCOの構成

含める費用

見えるコスト

ライセンス、保守契約、サーバ・機器、委託費、改修費

隠れたコスト

二重入力、照合、ミス修正、停止リスク、変更待ち、属人化、将来の移行費

二重入力による年間ロスの試算例
たとえば、20人の社員が毎日20分間「二重入力」の手間に時間を取られている場合:

20人 × 1日20分 × 年240日 × 人件費3,000円/時間 = 年間480万円

これは二重入力だけの試算です。照合、修正、問い合わせ、管理者の確認まで含めれば、実際の損失はさらに大きくなる可能性があります。

数字を出すと、「使えているから残す」という議論から、「残す方が本当に安いのか」という議論へ変わります。

TCOを可視化する簡易式

現行システムの年間TCO

見える維持費 + 人の作業時間 + 障害の期待損失 + 変更の遅延損失 + 将来の移行準備費

すべてを精密に算出する必要はありません。まずは各部門へのヒアリングと作業時間の計測から、概算を作るだけでも優先順位が見えてきます。

解決策は「一気に捨てる」ことではない

レガシーシステムの問題を認識しても、全社システムを一度に置き換えるのは大きな負担です。

重要なのは、古いシステムのすべてをkintoneへ移すことではなく、変化が多く、人の作業が集中し、データを活用できていない領域から切り出すことです。

kintoneへの段階移行が向く業務

  • Excelやメールで管理している申請・依頼・進捗管理

  • 複数システムから転記している案件・顧客・問い合わせ管理

  • 部門ごとに散在するマスターや台帳の共有

  • 集計のたびにCSVを加工している報告・実績管理

  • 運用変更が多く、現場で項目やプロセスを改善したい業務

残すべきシステムもある

高いリアルタイム性能が必要な基幹処理、特殊な計算や制御、法規制上の要件が厳しい領域などは、kintoneへの全面移行が最適とは限りません。

その場合は、基幹システムを残しながら周辺業務をkintoneへ移し、APIやファイル連携で二重入力を減らす方法があります。

現実的な考え方

基幹システムを一度に置き換えるのではなく、「変化の多い周辺業務」から移し、古いシステムへの依存範囲を段階的に小さくする。

移行後に目指す状態

観点

移行前

移行後

入力

複数画面へ転記

一度入力し共有

変更

ベンダーへ改修依頼

現場とITで継続改善

データ

個別保管・手作業集計

検索・集計・連携に活用

失敗しないデータ移行の6ステップ

データ移行では、「全部持っていく」ことが正解とは限りません。

不要なデータまで移すと、調査・変換・確認の工数が増え、新しいシステムでも古い業務を再現してしまいます。

1  現行システムと業務を棚卸しする
保守費、利用者、機能、連携、データ、手作業、担当者を一覧化する。

2  TCOとリスクで優先順位を付ける
費用だけでなく、二重入力・停止影響・変更頻度・属人化を評価する。

3  移行する業務とデータを絞る
必要なマスター、進行中データ、参照が必要な履歴を区別する。

4  kintoneで小さく試す
一部門・一業務でアプリとプロセスを作り、実データで検証する。

5  データを整形し、移行テストを行う
CSV・API等を選び、件数・文字・日付・添付・関連付けを確認する。

6  切替・アーカイブ・廃止まで決める
差分移行、旧システムの参照期間、停止日、責任者を明確にする。

データの断捨離

サイボウズのkintone SIGNPOSTでも、移行データは業務フローと照らし合わせて最低限にし、不要データは参照用に残す・アーカイブする方法が示されている。

見えないIT負債チェック:そのシステムは本当に使い続ける方が安いのか

古いシステムの負担は、保守費の請求書だけでは判断できません。

次の項目に二つ以上当てはまる場合、目に見えないIT負債が積み上がっている可能性があります。保守契約を更新する前にTCOを見直してみましょう。

✓ 保守費や改修費が、ここ数年で上がっている

✓ サポート終了製品や、更新できないOS・ミドルウェアがある

✓ 同じデータを複数のシステムやExcelへ入力している

✓ 集計・照合・報告資料の作成を毎月手作業で行っている

✓ 仕様を理解している担当者やベンダーが限られている

✓ 項目追加や業務変更を、システムの都合で諦めたことがある

✓ 必要なデータをすぐ取り出せず、意思決定が遅れる

判断すべき基準

「入れ替えにいくら掛かるか」だけでなく、「このまま残すことで、今後何年にわたり、どれだけの時間・費用・機会を失うか」を比較する。

その「見えないIT負債」、ノベルワークスと一緒に解消しませんか?

「そろそろシステムを改善したいけれど、何から手をつけるべきかわからない…」

そんなモヤモヤや悩みを抱えていませんか?ノベルワークスには、日々このようなご相談が寄せられています。

  • 「どこから手を付ければいいかわからない」
    長年使ってきたシステムが複雑すぎて、どこから移行を始めれば安全なのか判断がつかない。

  • 「IT負債の無駄を、経営陣に説明できない」
    手作業や二重入力のムダを感じつつも、上層部を説得するための具体的なコスト試算(TCO)が作れない。

  • 「現場の業務を止めずに移行できるか不安」
    一気に新しいツールを入れて、現場が混乱したり業務が止まったりするリスクを避けたい。

ノベルワークスが選ばれる理由

ノベルワークスは、ただシステムを作って納品するだけの開発会社ではありません。
お客様の悩みに寄り添い、豊富なkintone構築実績をもとに、無理なく定着する移行計画を一緒に考えていきます。 

まずは、現場の「困った」をお聞かせください!

「自社のシステムも移行できる?」「概算のコストやスケジュールだけ知りたい」といった段階でも全く問題ありません。

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