
ノベルワークス

『AIを「業務ツール」として扱う前に、まずは「触って楽しむ対象」にしてほしい』
そう語ったのは、今回の社内イベント「ノベルAIハッカソン Winner take all, AI take all 」を企画したAI推進担当のりょうちんとザワッチでした。
ハッカソン(Hackathon)とは、「ハック(追求する)」と「マラソン」を掛け合わせた言葉。エンジニアやクリエイターがチームを組み、限られた時間(今回は約7時間半!)の中で集中的にアイデアを出し合い、実際に動くシステムやアプリを作り上げる「技術の文化祭」のようなイベントです。
AI活用推進担当のりょうちんとザワッチが通常業務の時間を割いてまでこの場を設けたのは、「AIを『業務のためのツール』として捉える前に、まずは『触って楽しむ対象』にしてほしい」という想いがあったからです。
日常業務の中でAIを使おうとすると、どうしても「効率化」や「正解」を求めてしまいがちです。しかし、技術の転換期において大切なのは、失敗を恐れずに手を動かし、AIで何ができるのかを肌感覚で理解すること。
「勝者が全てを持っていく(Winner take all)」
というハッカソンのタイトルには、AIを使いこなせるかどうかが今後の価値創造の分かれ道になる、という健全な危機感と、それを遊び心に変えて乗りこなそうというメッセージが込められています。
だからこそ、採点基準もユニーク👇
ワクワクするか
人のためになっているか(仲間のためなら加点!)
UI/UXに思いやり(愛)があるか
コードを書く速さを競うのではなく、「そのツールで誰が笑顔になるか」を問うハッカソンであることが、開会式で皆に伝えられました。
そして、絶対条件が2つ。
AIの実装: プロダクトのどこかに必ずAIを組み込むこと
AI駆動の開発: 制作過程そのものにAIツールを活用し、AIと共に作り上げること
さらに、「何を作るか?」のテーマ設定も各チームに完全に委ねられました。自分たちの日々の業務の中にある「ちょっとした不便」や「あったらいいな」をチームで掘り下げ、ゼロからアイディアを形にするためです。「AIを使って、自分たちの業務をどうハック(追求)するか」という主体的な姿勢が、このハッカソンのスタートラインでした。
9:30から17:00までの約7時間半。
オフィスでは、非エンジニアが業務の勘所を伝えて、より本質的な課題解決のための議論を重ねたり、エンジニアが非エンジニアにツールの使い方を教えたりと、それぞれが持つ知識とスキルを持ち寄って、課題に取り組む姿が見られました。
限られた時間の中で、各チームが作ったプロダクトをご紹介します。
「勝者がすべてを持っていく」というタイトルの通り、審査員と社員全員の投票により、6チームの中から1チームだけが優勝を勝ち取りました。

■ 👑優勝:チーム 愉快な仲間たち(はるはるさん・さわっち・代表の満村)
Slackやメール、kintoneなど通知が多方面から来るため、タスクの全容把握が困難。会議の議事録などを貼り付けると、AIが自動でタスクを抽出。カンバン形式、カレンダー、ガントチャートで表示する。複数あるアニメキャラから気分に合わせて選択すると、音声で「よくやった」と労ってくれる機能に、会場は笑みが。
v0やNotebookLMをフル活用した技術と「愛」の融合が優勝の決め手でした。

■ 2位:チーム ばんちゃんの野望(ばんちゃん・ファービー・ホリホリさん)
エンジニアなら誰もが一度は「面倒くさい…」と天を仰ぐマニュアル作成。ブラウザ操作をAIが自動で行い、注釈付きスクショをPDF化する実用性抜群のツールです。「明日からすぐ使いたい!」と現場の悲鳴に近い支持を集めました。

■ 3位:チーム マチタンズ(そうまっち・まえたん・よしき)
会議が長引く、議論が脱線する、一部の人しか話さない……。そんな会議の「窮屈さ」や「消極性」をポジティブに変えたい。会議を「試合」に見立て、AIが実況。議論が逸れるとイエローカードが出され、貢献度をスコアリングしてMVPを選出。会議の時間をエンタメに変え、生産性アップを目指す発想が光りました。
■ 他にも……

■ チーム KP(あなP・パンちゃん・カーン)
カスタマーサポートの回答が属人化しており、偏った負担や休日の対応遅延が課題とし、LINEのメッセージを検知、kintoneのFAQアプリからデータ検索、Geminiが回答を自動生成し、LINEで回答する「FAQボット」を作成。

■ チーム ノベルマスターズ(しもむー・ゆういち・もっきー)
毎月のスピリッツ投票(行動指針を実行していた人を投票する)が、目立つ仕事をする人に偏りがちという課題を解決。普段のSlackでの会話からスピリッツ発言をAIが抽出し、kintoneに自動登録する。「目立たないけど素敵な貢献」を可視化する優しさに溢れたツール。

■ チーム バズリファクトリー( かねごん・なべさん・フジイさん・まるたん)
Googleカレンダーの予定から、各SNSに合わせた投稿文とCanvaのデザイン構成案をAIが瞬時に作成、広報のSNS投稿の負担を減らすべく自動生成に挑戦。
非エンジニアが「こんなの欲しい!」と課題を整理し、手を動かし、エンジニアがそれを支える。AIという新しい道具を手にしたことで、職種の壁を超えて、一つの課題に立ち向かい、技術や知識の共有ができたことが今回の一番の収穫でした。
「多くのチームが『ナレッジの活用』というAI駆動開発の本質に向き合ってくれた」と審査員のりょうちんが言っていましたが、ナレッジが無ければAIは動かず、ナレッジこそがシステムの精度を高めるということを、私を含めた非エンジニアが体感できました。
蓄積してきたナレッジを活用すれば、どんな会社もオリジナルのAIアプリが開発できるんだと、改めて体感しました。代表の満村も「AIに馴染みがある人もない人も、改めて学びの機会になった」と語るように、全員が「AIを乗りこなす実感」を掴んだ1日でした。
ハッカソンの最後に贈られたのは、こんな言葉でした。
「今日できなかったことが明日できる、そんな時代の転換期にいます。この波に疲れずに、楽しみながら乗りこなしていきましょう」
ノベルワークスが目指すのは、AIに仕事を奪われる未来ではなく、AIを相棒にしてもっとクリエイティブに、もっと「誰かのため」に時間を使える世界。
今回生まれた各チームのプロトタイプは、まだ「未完成」かもしれません。でも、ここでの気づきを日常の業務に持ち帰り、一つずつ形にしていくことで、私たちの働き方はもっと豊かになると確信しています。
参加したメンバー、そして最高の場を作ってくれた運営の二人、本当にお疲れ様でした!
(※本イベントで使用したAIツールは、社内ガイドラインに基づき、機密情報の入力禁止等の安全対策を講じた上で利用しています)
(※本記事で紹介したプロダクトはハッカソン内でのプロトタイプであり、実サービスとして提供しているものではありません)
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