株式会社ノベルワークス
home

TOP

keyboard_arrow_right

ブログ一覧

keyboard_arrow_right

「AIエージェントって結局何ができるの?」 ーkintone活用企業が知っておきたいAI活用の新常識

ノベルワークス

2026/10/07

「AIエージェントって結局何ができるの?」 ーkintone活用企業が知っておきたいAI活用の新常識

「kintoneを導入してデータは一元管理できた。なのに、日々の業務が思ったほど楽になっていない」

業務改善やDXに取り組む現場で、いまこうした声が急増しています。

  • シフトはシステムで組めるはずなのに、結局ベテラン担当者が手作業で手直ししている

  • 見積の作成画面はあるのに、値引き幅をいくらにするかは毎回キーマンにチャットで確認している

  • 注文データはkintoneに入ってくるのに、備考欄の特記事項を見て担当者が手作業で振り分けている

ツールを入れてデータも溜まっている。それなのに、なぜ最後の「判断と実行」はいまだに人の手に委ねられたままなのでしょうか。

原因はツールの機能不足ではありません。これまでのシステムや自動化ツールでは、「わずかな判断(例外処理)」をカバーしきれなかったことにあります。

この記事では、いま話題の「AIエージェント」とは一体何なのか、従来のRPAやチャットボットと何が根本的に違うのかを整理した上で、なぜkintoneがAIエージェントにとって最高の土台となるのか、現場の業務はどう変わるのかをわかりやすく解説します。


1. RPA・チャットボットと何が違うのか?「判断の自動化」という境界線

「AIエージェント」という言葉の定義は業界でも様々ですが、実務の現場目線で見ると、RPAやチャットボットとの違いは 「判断を伴うかどうか」にあります。従来のツールと比較すると、役割の違いが一目でわかります。

① RPA(Robotic Process Automation):決まった手順をなぞる「手足」

あらかじめ設定された手順を正確に繰り返すのが得意です。「Aのボタンを押して、Bの数値をCに転記する」といった定型作業には強いですが、入力ルールから1ミリでも外れたり、例外が発生したりすると止まってしまいます。判断を伴う例外処理はできません。

② チャットボット:一問一答で受け答えする「受付窓口」

自然な対話は得意ですが、基本的には「質問に対して回答を返す」一問一答の設計です。過去の蓄積データをもとに、複数の業務プロセスをまたいで自律的に処理を進めることは想定されていません。

③ AIエージェント:状況を推測し、自律的に動く「頭脳を持った相棒」

目的を与えられると、前後の文脈や蓄積データから状況を推測し、複数のステップを自律的にこなしていきます。「この顧客でこの条件なら、次はこう処理すべきだろう」という“推測と判断”を伴う点が、決まりきった手順しか動かせないRPAとの決定的な違いです。

これまで「わずかな判断が必要だから」と自動化を諦め、人が抱え込んでいた定型業務——シフト作成、見積算出、受発注の一次仕分けなど——に踏み込めるのが、AIエージェントの最大の強みです。


2. なぜkintoneが、AIエージェントの「最強の土台」になるのか

AIエージェントが現場で賢く動くためには、良質な「判断材料(データ)」が欠かせません。この点で、kintoneは他システムにはない圧倒的なアドバンテージを持っています。

① 「結果(数値)」と「判断理由(言葉)」が1つのレコードに共存している

一般的な基幹システムやデータベースは、決められた項目の数値やステータス(構造化データ)しか残りません。しかし、それだけでは「なぜその判断をしたのか」という思考のプロセスが抜け落ちてしまいます。 一方、kintoneはフィールドの数値だけでなく、コメント欄や備考欄に「A社は今月納品が重なっているため値引率を通常より2%緩和」「Bさんは来週連休希望のため前半シフトを手厚く配置」といった“判断の背景”が自然な言葉(非構造化データ)で残っています。 「正解(数値)」と「その理由(言葉)」がセットで揃っているkintoneは、AIエージェントにとって極めて質の高い教材になるのです。

② プロセス管理機能がそのまま「AIと人のセーフティネット」になる

業務にAIを取り入れる際、最大の懸念は「勝手に間違った処理をされないか」という安全性です。 kintoneには標準で「プロセス管理(ワークフロー機能)」が備わっています。これを利用すれば、「AIが推測して下書きを起票(提案)」→「人がプロセス管理上で確認・承認」という安全な業務フローをそのまま実装できます。


3. 「AIに丸投げ」ではなく「新入社員を育てる」感覚で始める

AIエージェントを現場に定着させる最大のコツは、最初から100%の完全自動化を目指さないことです。

基本となる動作は、次の4つのステップです。

  1. 起動:レコードの追加・更新、コメント投稿などをトリガーに自動で起動

  2. 推測:過去の蓄積データと業務ルールを照らし合わせ、対応案を推測して下書きを作成

  3. 提案:kintoneのプロセス管理上で「承認待ち」として担当者に提示

  4. 承認・学習:担当者が内容を確認して承認。もし修正した場合は、その修正差分をAIが学習

最初は少し手直しが必要な提案が上がってくるかもしれません。しかし、現場の担当者が確認して「ここはこう直すんだよ」と修正を繰り返すことで、AIエージェントの精度は日を追うごとに上がっていきます。

まさに「優秀な新入社員が、実務を通じて自社のエースへと育っていく」プロセスと同じです。


4. 最大の副産物:「ベテランの勘」が会社の共有資産に変わる

AIエージェントを現場に組み込むことで得られる最大の価値は、単なる工数削減だけではありません。実は「業務の属人化の解消」にあります。

多くの企業で「あの人にしか分からない業務」が生まれるのは、ベテランの頭の中にある経験や勘をマニュアル化しようとしても、言語化しきれずに挫折してしまうからです。

しかし、AIエージェントを運用すると次のような変化が起きます。

  1. AIが過去データから推測して提案する

  2. 人がそれを確認し、微修正して承認する

  3. 「何を提案し、人がどう直して確定させたか」という判断の履歴が、すべてkintoneのレコードログに残る

これまで特定のエース社員の頭の中にしか存在せず、退職や異動とともに失われていた「暗黙知」が、日々の業務をこなすだけで自然とkintone上に可視化・蓄積されていきます。 「なぜこの値引率にしたのか」「なぜこの発注数にしたのか」という判断理由が会社の共有資産になり、結果として特定の人に依存しない組織基盤が出来上がります。


5. AIエージェントに任せやすい業務の見極め方

自社の業務の中で、どこからエージェント化を検討すべきでしょうか。ヒントになるのは「データの参照先があり、一定のルールはあるが、最後のひと手間で人の判断が挟まっている業務」です。

業務領域

従来の課題(人の判断)

AIエージェントによる解決アプローチ

シフト・要員配置

資格要件や希望休、スキルのバランスを手作業で調整

条件と過去の確定シフトを照合し、最適案を自動作成。不足や重複だけを人に報告

見積・提案作成

過去事例を思い出しながら、顧客ごとの値引き幅を都度相談

類似の過去確定案件から最適な値引率・粗利率を算出して見積案を自動起票

受発注・仕分け

メールや注文書の自由記述を読み、どの担当・品目か判断

注文内容を解析し、顧客マスタと突き合わせて発注アプリへ自動転記・担当振り分け

仕入れ・在庫管理

販売ペースと納品リードタイムを見ながら発注点を感覚で判断

過去の消化スピードと現在庫から発注要否・推奨数量を算出。欠品リスクにアラート


まとめ:データ保管庫のkintoneから、「一緒に働くkintone」へ

kintoneは、単に情報を放り込んでおくための「データの保管庫」ではありません。蓄積されたデータを燃料にして、AIエージェントが判断材料を得て提案し、人がそれを後押しする「業務の実行基盤」へと進化させることができます。

私たちノベルワークスでは、こうした思想を形にしたkintone×AIエージェント導入支援サービス「FLASH AGENT(フラッシュ エージェント)」を提供しています。

・FLASH AGENT サービス詳細:
https://service.novelworks.jp/si-plans/flash/agent

・無料オンライン相談:
https://novelworks.chobiit.me/public/p_add_record.html?appId=2682

パッケージツールをただ渡すのではなく、お客様の現場に眠る「言葉にできていない判断ルール」を丁寧にヒアリングし、kintoneアプリとAIエージェントを一気通貫で設計・構築します。

「うちのこの手作業、AIエージェントで判断できるようになる?」 「kintoneにデータはあるけれど、どう繋げばいいか分からない」

そんな疑問やお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。貴社のデータ構造と業務フローを拝見し、どこから自動化の余地があるのかを一緒に紐解いていきましょう。

・株式会社ノベルワークスWEBページはこちら

・株式会社ノベルワークスお問い合わせはこちら