
ノベルワークス

「この案件、最後に連絡したのはいつだったかな」
「見積を送ると約束したまま、送れていない気がする」
「一覧を見ても、どの案件が止まっているのかわからない」
案件をいくつも抱えていて、気づけば1か月連絡していなかった経験はないでしょうか。
kintoneのAIエージェントに任せると、ボタンひとつで稼働中の案件の活動履歴を読み、止まっている案件と、その理由、次の一手の案を挙げてくれます。ただし、商談のあとに何を約束したかを活動履歴に書いておくことが前提です。
ベテランなら、案件の一覧を眺めて「この会社、9月に再提案を約束したきりだ」と思い出せます。
でも、それは自分の案件を細かく覚えているからです。その記憶は担当者の頭の中にしかありません。
案件の進捗管理やフォローは、単に売上を追うためのタスク管理ではありません。「約束した宿題を誠実に届けて信頼に応えたい」というお客様への敬意や、「間が空いて連絡しづらくなっている担当者を助けたい」という社内の支え合い。そこには、人と人との関係を大切にする温かい“おもいやり”があります。
私たちがお届けしたいのは、単にアラートを飛ばすだけの効率化ではなく、現場が大切にしてきた誠実さや配慮の心をテクノロジーで形にする「おもいやりDX」です。
商談の中で交わした小さなお約束を丁寧にすくい上げ、次の一歩を後押しする。
それを叶えるのが、kintoneのAIエージェントです。ボタンひとつで稼働中の案件の活動履歴を読み、止まっている案件と、その理由、次の一手の案を挙げてくれます。ただし、商談のあとに何を約束したかを活動履歴に書いておくことが前提です。
この記事では、kintone の案件管理で、停滞案件の洗い出しとフォローの下書きを AIエージェントに任せたところを、実際の画面と動画で紹介します。
この記事でわかること
ボタンを押したあと、AIエージェントが kintone の案件管理と活動履歴の何を読むのか
同じ「停滞」でも、次回アクション日の超過と、果たしていない約束とで理由がどう分かれるか
人が承認するまで案件に書き込まない、判定とフォロー案の承認の流れ
止まっている案件を見つけるには、本来こんな手順が必要です。
案件管理の一覧で、稼働中の案件を洗い出す
案件ごとに活動履歴を開く
最後に接触した日と、最後に何を話したかを読み返す
次回アクション日や、約束した宿題が残っていないかを確かめる
止まっている案件の、次の一手を考える
主担当に連絡する
一覧の確度や日付だけを見ても、止まっているかどうかはわかりません。
1件ずつ活動履歴を開いて読み返すしかなく、毎週それをする時間はなかなか取れません。
結局、「気づいたときには1か月たっていた」になりがちです。
担当者がするのは、案件管理の一覧で「停滞案件のフォロー提案」のボタンを押すことだけです。
担当者が、一覧のボタンを押す
エージェントが動き出し、案件ごとに最後のやりとりを読む
判定・根拠・次の一手をまとめて、提案する
人が中身を確かめて、承認する
判定とフォロー案が案件に書き込まれる
ここからは、実際の画面で順に見ていきます。
※以下すべての画像はダミーデータです。
特定の案件を選ぶ必要はありません。
ボタンを押すと、受注・失注になっていない案件をすべて点検します。

エージェントは、稼働中の8件それぞれについて活動履歴を新しい順に読み、最後に接触した日、次回アクション日、受注予定日、最後に何を約束したかを並べます。
そのうえで、案件ごとに「停滞」か「動いている」かを決めます。
止まっている案件があれば、参考にするために、受注できた案件がどう進んだかも調べます。
途中で見つからないものがあれば、探す先を広げます。
これらの受注案件には活動履歴が紐づいていないようです。他の受注案件も確認します。

このデモの設定では、調べ終わっても、エージェントはいきなり書き込みません。
8件の判定と、その根拠、止まっている案件の次の一手をまとめた提案を出して、承認待ちになります。
人が中身を見て「承認する」を押すと、はじめて書き込まれます。納得できなければ「却下する」もできます。

承認すると、案件管理の各案件に停滞判定とフォロー案が書き込まれます。
止まっている案件には、主担当あてのコメントも付きます。
一覧に並べれば、どの案件が止まっているかが一目でわかります。

同じエージェントを2回動かしました。8件の判定はどちらの回も同じで、止まっている案件が5件、動いている案件が3件でした。
動画では、それぞれ別の案件を開いて、書き込まれた結果を見ています。案件の下にあるのは、エージェントが主担当に残したコメントです。
※動画と画面に出てくる会社名などは、サイボウズ社が提供する kintone のサンプルアプリのデータと、デモ用に作った架空のデータです。実在の企業・団体とは関係ありません。
最終接触から21日ですが次回アクション日を過ぎているため停滞と判定しました。
最後の接触(2026-09-18)から42日が経過しているため停滞と判定しました。
どちらも「停滞」です。
ただ、エージェントが止まっていると見た理由は違いました。
次期システムリプレース案件 | 基盤システム更改プロジェクト | |
|---|---|---|
確度 | 60% | 80% |
最後の接触 | 10月9日。21日前で、間が空きすぎているわけではない | 9月18日。それから42日、接触がない |
次回アクション日 | 8月28日のまま。2か月前に過ぎている | 11月10日で、まだ先。一覧の日付だけを見れば、動いている案件に見える |
残っている約束 | 費用を抑えるプランを考えるという宿題 | 「来月中旬までに別パターンを再提示」と約束していたが、対応した記録がない |
停滞の理由 | 次回アクション日が、とうに過ぎている | 約束した再提案が、まだ出ていない |
結果だけでなく、エージェントの考え方にも見どころがあります。
基盤システム更改プロジェクトは、次回アクション日だけを見れば問題がありません。
エージェントは活動履歴を開き、最後の商談の中身まで読んでいました。

そのうえで、こう判定しています。
次回アクション日2026-11-10は先だが、最後の接触から30日以上経過→停滞。内容「来月中旬までに再提示」(10月中旬を指すと解釈されるが9月18日時点での発言、実際の期限は過ぎている可能性)。宿題:コスト面の指摘に対する再提案が未対応。
「来月中旬」がいつのことかも、その言葉が出た日付から読み解いています。
書き込まれたフォロー案にも、理由がそのまま残っています。
最後のやりとりでコスト面の指摘を受け、別パターンでの再提案を来月中旬(10月中旬)までに行う約束をしていたが、その後の対応記録が無い。
確度80%の案件ほど、「たぶん大丈夫」と後回しにしがちです。
約束を果たしていないことに気づけるかどうかで、次の連絡の重みが変わります。
一方で、日付が迫っていても「動いている」とした案件もあります。
東京キントーンフェス向け集客サービスは、受注予定日まで29日、値引きの検討について、先方からの回答を待っているところでした。エージェントはこう書いています。
これは先方からの回答待ちで「こちらの宿題」ではない。次回アクション日前、接触30日未満。→動いている。
ボールがどちらにあるかを見て、こちらがすべきことが残っていない案件は止まっているとは言いませんでした。
何でも「停滞」にしてしまうと、本当に急ぐ案件が埋もれます。
フォロー案には、うまく受注できた案件の進め方を参考例として添えます。
ところが、受注済みの案件のほとんどには活動履歴が残っていませんでした。エージェントはそれを隠さず、こう書いています。
停滞5案件すべての参考例として用います(ほぼ全ての受注案件に活動履歴は紐付いておらず、これが唯一の有効な参考例のため)。
2回目も、受注済みの案件で活動履歴が見つからないと、すぐにはあきらめませんでした。
記録の書き方の揺れを疑って探し直し、それでも1件だけだったことを確かめてから、その1件を参考例にしています。
他の受注案件も試してみます(会社名の先頭スペースなど表記ゆれの可能性、また他の受注案件の活動履歴も確認)。

フォロー案は「連絡しましょう」で終わりません。
誰に、何を持って、いつまでに連絡するか、電話の第一声まで書いてあります。基盤システム更改プロジェクトでは、最後の商談の相手に、約束の別案を持っていく段取りになっていました。
次の一手:橘川マネージャーへ、コスト面を見直した別パターンの提案を携えて至急(11月上旬までに)訪問日程を打診する。
電話の切り出しも、約束していたコストの話から入ります。
お世話になっております、○○社の△△です。ご指摘いただいたコストの件で、別パターンのご提案がまとまりましたので、お時間をいただけますでしょうか。

7月に約束した見積を送れていない顧客ポータルサイト構築案件では、まずお詫びから入る案になっていました。
お世話になっております、〇〇です。7月にお約束していたポータルの概算見積のご連絡が遅くなり申し訳ございません。
止まっていた期間が長いほど、最初の連絡は気が重くなります。
切り出しの一言があるだけで、電話をかけるまでのハードルが下がります。

週に一度の見直しが、ボタンひとつで始められる:活動履歴を1件ずつ開かなくても、全案件の判定の案がそろいます。
一見元気な案件の止まりに気づける:確度や日付だけでなく、最後に約束したことが果たされているかまで見てくれます。
連絡の第一歩が軽くなる:誰に何を持っていくか、電話の第一声まで下書きがあります。
どう動くかは主担当が決める:判定とフォロー案は承認待ちで届くので、中身を見てから承認するか却下するかを決められます。
次のうち、当てはまるものはありますか。
案件と商談の活動履歴を、kintone に記録している
どの案件が止まっているかの見方が、担当者によってばらつく
「再提案を約束していた」を、担当者の記憶に頼って思い出している
商談のあとに、何を約束したかが活動履歴に残っている
2つ以上当てはまるなら、AIエージェントに任せられる余地があります。
承認されるまで書き込みません。エージェントは8件の判定と根拠、次の一手をまとめて提案し、承認待ちになります。人が「承認する」を押すまで、案件管理には書き込まない設定にしています。どのアプリに何を書けるか、承認を挟むかは、エージェントの設定で決めます。
動画2の基盤システム更改プロジェクトは、次回アクション日が11月10日で、日付だけなら動いている案件に見えました。エージェントは活動履歴から「来月中旬までに再提示」という約束と、それに対応した記録がないことを読み取り、停滞と判定しています。
判定そのものは、稼働中の案件の活動履歴で行います。フォロー案に添える参考例は、受注済みの案件にほとんど活動履歴がなかったため1件だけでしたが、エージェントはそのことを提案の中にそのまま書いていました。
エージェントが判定の根拠にしたのは、担当者が商談のあとに書いた活動履歴です。
「来月中旬までに再提示」の一行があったから、確度80%の案件が止まっていることに気づけました。
逆に、受注済みの案件に活動履歴がほとんど残っていなかったため、参考例は1件しか見つかりませんでした。
活動履歴に約束を書いておくほど、エージェントは止まりかけた案件を見つけやすくなります。
案件のフォローのように、記録を読み返せば判断できるのに、その時間が取れない業務は、AIエージェントに任せやすい業務の一つです。
次の商談から、活動履歴の最後に「何を、いつまでに約束したか」を一行足してみてください。
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ノベルワークスは、kintoneの開発経験を活かし、それぞれの業務に合ったAIエージェントの活用を支援します。
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